斉藤です。
まずは、ツーリング洞爺湖2008をご支援いただき、また応援してくださったみなさまにお礼申し上げます。無事完走できました! ありがとうございます。
ところで、こんかい僕はサイクルトレーラーをひいて全行程を走破したのですが、これには2つの理由があります。
1、目立つため(わかりやすいですね)
2、自転車活用の可能性を見極める(むっ・・・大袈裟?)
ちょっとご説明します。
1、は言わずもがな。自転車でトレーラーをひくのは珍しいのです。今回走ってみて、とくに反応するのが子供たちで「何あれー、かっこええー!」「へんなの、ひいてるー」と指を指されること数知れず。大人も「こんなのがあるんですね」「どこで売ってるんですか」と興味を示してくれました。ツカミはバッチリ! です。
で、2、ですが、ところが海外では日本よりも普及が進んでいて、トレーラーに荷物をドンと載せてサイクリングしたり、子供を乗せて送迎に使ったりというのはまま見られる光景なのですね(そういえば、札幌のフィナーレランで、乗用サイクルトレーラーに乗る外国人の方を見かけました)。
荷物や人を安全・手軽にたくさん運べるアイテムとして、サイクルトレーラーはありなんじゃないかと考えるわけです。
道交法改正で「自転車の3人乗り」、すなわち子育て期ママさんのニーズにどう対応するかが争点になったことは記憶に新しいですが、3人乗りを前提に自転車を設計すると、強度や重心の高さ、操縦性など、いろいろクリアしなければならない技術的ハードルがあります。3人乗りの安全性を追求するとどうしても自転車が重厚長大・鈍重になるのを避けられないでしょう。
また、子育て期が終わった時、3人乗りのための仕様・装備は不要になる、という問題もある。そんな自転車が、普段使いに耐えられるのか。買い換えるという手もありますが、そうすると子育て期間専用という、ライフサイクルの非常に限られた自転車になってしまいます。
ならば! 必要に応じて簡単に脱着でき、人も荷物も載せられるサイクルトレーラーに一日の長があるのではないでしょうか。
もっとも、サイクルトレーラーとて利点ばかりではありません。今回、1500キロを走らせてみて特に感じた欠点は次の通りです。
・上り坂が苦手(重いので・・・)
・取り回しにコツがいる(バック時など)
また、使用したのが荷物専用だったので、乗用サイクルトレーラーの評価については言及しませんが、乗り心地や安全性について、何らかの課題があるかもしれません。
それでも、運搬力や使い勝手では大きな可能性を、サイクルトレーラーは秘めていると思います。自転車レーンや舗装が整備され、違法駐車が一掃されれば、東京のような都市部ではマイカーに代わるエコな移動・運送手段になるでしょう。実際すでに、クロネコヤマトの集配は自転車+リヤカー(=サイクルトレーラー!)ですしね。
※追記 サイクルトレーラーの最新事情についてウェブサイト「エンジニアLive」にて記事を書いています。ヤマト運輸、チャイルドトレーラーの事例を紹介しています。(2009/5/21)
「ローテクが都会を救う!? サイクルトレーラーの可能性とは」
ツーリングは終わりましたが、サイクルトレーラーは引き続き普段使いに利用しようと思います。というか、結構使えることがわかったので、マイカーは手放すことに決めました(笑)
あなたもサイクルトレーラー生活、はじめてみませんか?